リスクとリターンについて




★考える

格ゲーは読み勝った回数ではなくて、相手の体力を0にした側の勝ちである。 だから、勝敗に関係する読み勝ち勝敗に関係しない読み勝ちが 存在する。これはつまりリスクとリターンが釣り合うかどうかが問題となっているのである。 ところで、局所的な読み合いはジャンケン(運)だ、という意見をよく耳にする。これに関しては、 まったくそのとおりだと思う。さっき○○したから、次は××だ!、なんていうのは なんの根拠もないし、これこそまさにジャンケン(運)そのものである(過去→現在の状況の データベースから相手の行動を読むのは運ではないし、ここでの話ではない)。しかし、、、 もしジャンケンで、10ポイント先取、グーで勝てば7ポイント、チョキは3ポイント、 パーは2ポイント、ジャンケン開始前に保険として1ポイント払えば負けた場合勝負を無効にできる(2回まで)、 というルールを導入すればどうなるだろうか?ジャンケン自体は運でも、大局的には、戦略が、読み合いが 存在することになる。結局何がいいたいかというと、局所的ではなく、大局的に考えることが重要と いうことである。勝敗に関係ないなら、わざと読み負けてるふりをしてダメージを喰らい、 ここぞというときに痛い1撃で勝負を決める。この考えが非常に重要なのである。


★ダメージ効率

どんな上手い人でも、局所的な単純な読み合いは5分と5分。しかしリスクとリターンを考慮する場合 そうはいかなくなる。読み合い自体は5分5分でも、ダメージに差がでるからである。 たとえばリュウとケンでの対戦で、ケンが起き攻めをしているとする。簡単のため、 ケンの攻撃には、ガード、投げ、下段、中段、TC、リュウはBL、昇竜、投げ、ガードという選択肢が あるとする。この場合、仮に10回起き攻めがやってきたとするとどうなるだろうか? 毎回の選択肢には、運的な要素がもちろん存在するが、ダメージ効率を考えるとケンが圧倒的に有利であるため 10回起き攻めがやってくれば、たとえ読み合いが5分5分であってもケンが勝つことになる。 まったくわかっていない人が対戦していれば、あと少しで勝てそうなんだけどなぁ。ほとんど 実力に差はないんだけどなぁ、と勘違いして夏目漱石が死んでしまうのである(笑)。 この場合、100回やっても読み合いが5分5分ならリュウは永遠に勝てない。 大局的に考えることの重要性がわかってもらえただろうか?


★体力ゲージは使うもの

このように考えていくと、体力というのは使うものということがわかるだろう。 (格上相手の)体力を○○減らした、おしい、あと少し、これらの言葉を真剣に言ってるようでは、 永遠に勝つことはできないし、同じ土俵にすら上がれない。 最後の最後で立っていればいいのだから、3ラウンド先取なら2ラウンドと144ドットまで 使っても大丈夫なのだから、がんがん体力を使って戦略を練っていこう。


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