地上戦の心構えについて
★地上戦とは
まず最初に言っておきたいのは、地上戦とは地上だけの戦いではなくて
地上でのアドバンテージを得る戦いのことで、そこには空中からの攻撃も
もちろん加味される。地上戦=飛ばないではないことに注意してほしい。
★相手の動きにあわせる
正直な話、本当に言えるのはこれだけだと思う。でもこれだけじゃ身も蓋もないんでちょっとだけ。
まず、基本は、相手の動きをよく見るということ。そうすると、相手には
いくつかのパターンが存在することがわかるはず。たとえば波動を打ったあと前進してきたら
足払い、前進しなければもう1発波動を打つ、というようなパターンが必ずあるのだ。
え?そんなの無いって?それは自分が気づいてないだけ。もしくは相手の選択肢が多すぎて対応できない
だけなのだ。そう、上手くなればなるほどある状態から次の状態へ移る選択肢が多くなり、
その移り方が早くなるのだ。
ではそれを踏まえて、次に、何を考えて行動すればいいのか?上級者は、”
あ、歩いてきた、、、えーと、、、ここは波動かな?飛ぶのかな?”、、、なんて考えず、
過去→現在→未来の時間の流れの中での、”過去のどの状態から今の状態に移ったか”を
元に、”これからとりうる未来の選択肢(パターン)”を頭に思い浮かべ、(理想としては
そのすべてに)対処できる行動を選択するのである。ここで、相手の選択肢の中で対に
なるものが存在すると両対応は無理なので、普通はより安全度の高い方を選択することになる。
ただし、これが狙い目で、相手からすると、より安全な方を選ぶとわかっていれば、それは
より危険な方ということになり、そこに対戦の奥の深さが垣間見えるのである。
では、どうしてパターンで考えるのか、というと答えは簡単。”パターンは正直”、”個別に
考えると反応&対応が遅れる”、からである。遠距離からの波動拳をさばけない人はいないでしょ?
それはその遠距離からだと波動拳でしか攻撃できないってわかってるから、足払い等を
警戒する必要がなく波動拳に集中できるからなのだ。まぁ、つまりはそーいうこと。
来る可能性の無い行動は考える必要が無いのだ。
★技のバリエーションを増やす
来る可能性の無い行動は考える必要が無い=少しでもあれば考える、なので当然選択肢を
増やす努力がいる。ただ、ここで一つ言っておきたいのは、実戦の、極限のプレッシャーの中で使える
レベルにまで到達していなければ、それは自分の選択肢の1つになりえないということである。
このレベルに昇華するまで練習が必要だし、それには行う行動を無意識でできるようにする
必要がある。行動(パターン)は無意識、(行動の)選択は意識的に!これが重要。
ちょっとわかり辛いみたいだけど、要するに
足払い波動は無意識でできるようにし、”足払い波動を出す”ということは意識しようということです。
★緩急と幻影
超攻めで調子に乗って、パターン見切られて以上ってことのないように、
常に冷静になって相手を見つめ、もし相手がひるんでいないなら、
相手は攻撃を読んでいる可能性があるので、常に引くという選択肢を
忘れないようにする必要がある。何もしないという選択は、
使う場所によっては技を出すより効果的なのである。なぜならそれは
実ダメージではなく、相手の精神への攻撃になりうるからなのである。
また、自分でもわけのわからない行動をとるのも有効。
自分がわからないんだから、相手もわかるはずはない。ということは、
相手には迷いが生じるので、結果的に他の行動をカモフラージュできるのである。
中間距離あたりで、弱Pを空振りしたりしているのは、まさにこの行動なのである
(まぁ、この場合は相手の遠距離攻撃を潰したり、相手が後ろに下がるのを防いだり、相手の視点を
弱Pに向けさせたり等、実際に
攻撃をかねていたりするんだけど)。
★開き直り
しかし、どんなに意識していても、どうしても無意識に同じ行動をとってしまいがち。
上手い相手はそこを見逃してはくれないので、後手後手にまわりついには負けてしまう。
このような状況では、自分としては相手の動きを読んで攻撃を出しているつもりなので、行動を
変え辛いが、そこは開き直って出そうと思った逆の攻撃を出してみよう。
このような行動はたとえ失敗しても意表をつくことになり、相手の視点から考えると、今までの自分の
読みに不安になったりひるんだりすることになる。よく、
技が暴発したときに攻撃がヒットしたり、その後、その暴発の
おかげで有利になったこと経験はないだろうか?
まぁ、しかしこの開き直りは、ほどほどに。
はっきりいって博打なんで。
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